same

先日、ブラジルの教授が来日した際に、
同僚が患者さんとブラジリアンとの間に立って、通訳役をしていた。


感覚障害の有無をチェックしており、
筆で両手をなでつつ、『どう?』的な表情を浮かべ、患者さんが『同じです』って答えて、
そしてそれを同僚が「same」と答える。

そのやりとりをしばらく続けていると、
いつのまにか


『どう?』 『同じです』  『同じです』


っていうことになっちゃってて、僕はそれを一瞬で気付いて、
吹き出しそうなのをグッと我慢していたんやけど、
それが2,3回続いたときに、ついに

教授がスパーンっと頭をはたいて



「通訳しとらんやないか」


と当然のツッコミを披露していた。