てんかんの偏見

てんかんの患者さんは100人に1人の割合でいるので、
案外身の回りにいるくらいコモンな病気ではありますが、
偏見も結構強いようで、「てんかん」と診断すると、落ち込む人もいます。

運転できなくなるのが困るとか、
就職の際に不利になるとかが多い相談ですね。

てんかん患者の事故がメディアに大々的に取り上げられるようになって、
余計拍車がかかっている印象です。

昔は原因不明だったので、
狐憑と呼ばれていた時代もあったようです。

海外では、悪魔憑き、ですね。
数年前に見た『エミリーローズ』という映画は
まさにそれを題材にしてました。

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これですね。怖いのが苦手な方は見ない方がいいと思います(僕みたいに)。
実話を題材にしてます。

実際、エミリーちゃんに対し『悪魔祓い』と称して虐待して死なせてしまうんですが…
神経内科をやってると、今でも、てんかん患者に対して
病院ではなく霊媒師に治療をお願いして、虐待されて運ばれてくるケースを目にします。


結局、
「霊が憑りついている事には違いないが、霊と戦う体力が足りないから病院行きなさい」
と勧められ、来院してきた例もありました。


薬物療法により改善いたしました。


来年大学院に進学する予定ですが(試験に合格すれば!)、
てんかんについてもっと勉強したいと思います。