イニシエーション・ラブ

<あらすじ>
大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは代打出場の合コンの席。やがてふたりはつき合うようになり、夏休み、クリスマス、学生時代最後の年をともに過ごした。マユのために東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職したたっくん。ところがいきなり東京勤務を命じられてしまう。週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていって…。

<感想>
最近、注目している木村文乃さんが出演するというので、
映画「イニシエーション・ラブ」のCMが目に留まり、
そのまま原作の小説を読むことになりました。

うっすい本なので、1日あれば読み終えることは容易です。
一見、内容もうっすいですが、

『絶対二度読みする!』

という触れ込みがあるだけあって、
ネタバレまで知ると確かに読み返してしまいます。


まぁ確かに、読んでいる途中から

あれ?こんな設定やったっけ?
設定ブレブレや、この作者さん、本当に売れっ子?

などと違和感を感じつつ読んでいましたが、
それこそが作者の手の内に踊らされていた証拠だったんですね(笑)
バカにしてすみません…。


しかし、物語として「やられた感」はありますが、
じゃあ胸に響く何かがあるかと言われると、そうないわけで…
友人に勧めますか?と聞かれると『暇つぶしにはいいかもね』
言うぐらいかな、やっぱり。


おすすめ度:☆☆☆

作者:乾くるみ
文庫:271ページ
出版社:文春文庫(2007/4/10)
読了:2015/5/24