恋の力

大学で一緒だった同期が、今の出先の病院でどうも好きな女性を見つけたようで、
先日深夜0時にもかかわらず「飲もう!」と誘われ、しぶしぶ飲みに行った。


どうも、僕と会う直前まで11階の高層ビル(そこは寂れた田舎なので11階建なんて普通ない)の
最上階のBarでお目当ての女性と初デートしてたらしい


鼻息荒く、興奮して、その女性がどんだけ美人か、など熱く語られたが、
じゃあ携帯で撮った顔写真見せて?というと「いやいやいやいやいやいや」と頑なにNo。なんでやねん。
そして、語ったかと思うと急に「眠いね、帰ろうか」などとふざけたことを言い出した。


言いたいだけかい



彼は実は今年の3月まで、

来年からは東京のアメリカ軍基地内の病院に就職し、再来年にはアメリカに渡るんだ!

と意気込んでたはずなんだけど、
好きな人を見つけた途端「もうアメリカ行くのやめるかも」と言っていたので、
つっこんだがいいのか、そのにやけ顔の彼に大外刈りをかけたがいいのか悩んだ。


彼はやっとこさ、その女性とメールアドレスを交換し、
最初のメールで、むこう(女性)の返信が遅れた際に『お風呂入ってて気付くの遅れた、ごめん』
といった内容だったのに対し


「え、お風呂?はぁはぁ興奮すんなー」


などと最初から下ネタで攻めて、後日怒られたようで、

これはダメそうだなと思いつつ、口では頑張れよ!と励ましてた深夜2時。