急変時の病院事情

お盆の当直中に、怖いオバケとか出たらどうしよう…
なんて悩んでいましたが、もっと怖いことが実際には起きました。


入院中の患者さんの
突然の心肺停止です


しかも…


一晩に二名も…ナンテコッタイ


そういうわけで、あんまり眠れず、疲れました…。


ちなみに、今回の件で改めて実感したことなんですが、入院する病院はよく考えて決めた方がいいです。


もともと亡くなりそうな状態の人なら予想もつきますが、
今回の二人は、どちらも『まさかの心肺停止』でした。
とは言っても、健康じゃないから入院しているわけであって、何が起こるか分からないですね。


もし、「心肺停止になっても病院だから大丈夫!」なんて思っているのは半分は誤解です。


心肺停止の原因を探るためには何はともかくマンパワーが必要
大きな総合病院ならまだしも、療養型の比較的小型~中型くらいの病院になると、
夜間はDrは1人、Nsも病棟に1人か2人ぐらいのもんです。

心臓マッサージと呼吸のアシストするだけで手が塞がります。

検査したり、点滴したり、薬を使ったり、家族に連絡したり…
色々やることはありますが、その人数だとまずできません。
また、検査自体も技師さん自体が院内に待機していることは少なく、
自宅待機が大半ですので、呼び出して実際に検査できるまでには1時間程度かかることもあります。
患者さんは「急変」しているため、そんな時間…待てませんよね


マンパワーがあっても心肺蘇生からの復活は難しいため、
そんな状況ではなおさらというもんです。


自分が、入院するときには…入院することになった病院次第で、
ある程度「覚悟」を決めないといけないかもですね。

じゃあ、ずっと総合病院に入院しとけばいいやと思うかもしれませんが、
そういった病院は大半は急性期病院なので、長期入院は難しかったりします