子供の成長と愛情

症例発表が無事に終わりまして、ホッとしております。
1つ1つ…やるべきことをこなしている感じですね。



研究会の特別講演は友田明美先生。
福井大学の小児発達学の教授。

小児は専門外なので目からウロコの話ばかりでした。

ザックリ言うと
「子供の発達に、親の行動が影響を与える」
というような内容。

少子化のこのご時世に、虐待児童の数は右肩上がりで増えてきているそうです^_^;

性的虐待、暴言による虐待、体罰による虐待…
幼少時に虐待を受けた子供は脳の容積が減少するというデータを紹介されました。
また、そういう子たちは
「キレやすく、衝動的な行動を取りやすく、非行を繰り返す」
傾向があるそうです。

「キンドリング現象」の話もしていました。
毎日ちょっとずつ刺激を与えていると、段々わずかな刺激でも過剰に反応するようになる
というもので、「少しの刺激ですぐカッとなったり、不安になったり」するそうです。

子供の頃に親の愛情を受けていないと、
たとえば、攻撃性、不安、多動…あたかもADHDのような症状も出てくるそうで、
難治性のうつ病にもなりやすいとのこと。知能も下がります。


夫婦喧嘩も子供に悪影響のようで、
「もし喧嘩するなら、子供に分からないようにLINEでやって下さい
と仰ってました。…おぉ。

小学生~中学生の感受性が高まる時期が特に要注意らしい。



とにかく子供には無償の愛情を、ですね。

それを一緒に拝聴していた、ウチのボスも
「塾に行っている子供を迎えに行ってあげよう」
そそくさに帰宅されていました(笑)