その時までサヨナラ

<あらすじ>
別居中の妻子が、旅先で列車事故に遭遇した。仕事のことしか頭にない悟は、奇跡的に生還した息子を義理の両親に引き取らせようとする。ところが、亡き妻の親友という謎の女の登場で、事態は思いもかけない展開を見せ始めた。はたして彼女は何者なのか。そして事故現場から見つかった結婚指輪に、妻が託した想いとは? ホラーの鬼才が切り拓く愛と絆の感動ミステリー。

<感想>
リアル鬼ごっこ」の作者の作品ですね。
帯紙に「久し振りに泣ける本に出会えました」と期待させるようなこと書いてあったので、つい購入してしまいました。


途中、冗長と感じるところもありますが、まーまー面白かったです。
ハートフルと言うか、家族を大事にしたいと思い直させる内容。
そして、それだけに残念です…。

同じテーマで別の作者がやった方が、もっといい作品に仕上がったのでは?

2時間程度で読み終えたので、薄くはないですが、読みやすい、
文字が、文体が軽いとも言えます。


今のところ、この作者の最高傑作はこれっぽいので、
他の作品に手を出すことは当面ないでしょう(爆)

実際、前述のバカ売れした「リアル鬼ごっこ」すら読んでないし。


おすすめ度:☆☆☆

作者:山田悠介
文庫:332ページ
出版社:文芸社文庫(2012/2/15)
読了:2014/7